「歯科医師の転職エージェント」の内部事情を公開！

そもそも「歯科医師の転職エージェント」ってどういうところなの？

って思われた方も多いかもしれません。求職者の方とお会いして説明すると「こういう会社があるんですね」と言われる方も少なからずおられます。ここでは「歯科医師の転職エージェント」とは何か？という事から内部事情まで公開しちゃいます。

「歯科の転職エージェント」と「歯科の転職サイト」

両方手掛けている企業もあるため、求職者にとってはよく分からなくなっている方も多いはず。まずは「転職エージェント」と「転職サイト」の説明を致します。

このように、「転職エージェント」は歯科医院と求職者である歯科医師の間に入り、それぞれの希望をマッチングするという仕組みになっています。

一方、「転職サイト」は歯科医院側が掲載している求人情報を見て、求職者である歯科医師の先生が気になる求人情報に応募するという仕組みになっています。

 

「無料」って怖くない？

「求職者は無料」と記載されていることが多いのですが、なんか怪しくない？と不審がられる人も多いかもしれません。企業として成り立っている以上、もちろんボランティアではありません。ではどこでお金が流れているのでしょうか。

「転職エージェント」の場合、紹介した求職者が入職した場合、歯科医院から紹介手数料として成功報酬が支払われます。

「転職サイト」の場合は、歯科医院が「転職サイト」に求人情報を掲載する段階で掲載料として支払われます。

このように「求職者は無料」ですが、企業の方ではこのようなお金の流れになっています。なので、怪しい会社ではないかと不審がる必要も全くありません。

 

「転職エージェント」を利用した方が内定しやすい？

「転職エージェント」を活用した方が、内定しやすいのをご存知ですか？　

採用が決まるまでに何院も面接に行ったという話をよく聞きます。転職サイトの求人情報を見ながら探した人は採用に行きつくまでにたくさんの歯科医院に面接や見学に行かれている方が多いです。それと比較して、転職エージェント経由の方は、だいたい3院位を面接して1院に絞られるか、1院だけ面接に行って採用が決まるという方も多くおられます。

 

その理由は、「転職エージェント」は事前に歯科医院と直接面談をして、その歯科医院がどういう人材を採用したいのかを明確に把握しているからです。またこの歯科医院の面接ではこのような質問をされることが多いとか、求職者自身のどういった強みを面接でアピールすればいいかもアドバイスできるからです。

要するに試験に出題されるであろう問題の傾向や対策を事前にお伝え出来るというような感じです。

また面接という場では緊張してぎこちないふるまいになってしまう方もおられますし、人見知りで自分の良さを短い時間にアピール出来ない方もたくさんおられます。そういった場合も、「転職エージェント」経由であれば、求職者の人間性や熱意をフォローして、歯科医院に伝えることが出来るため、選考結果に影響することもあります。

 

これが「転職エージェント」を利用した方が内定しやすい理由なのです。

 

「転職エージェント」経由の方が離職率が低い？

「転職エージェント」経由の方が離職率も低いです。働く際にすべて完璧という歯科医院は無いと思って下さい。もちろん人によっては最高の歯科医院だと思う人もいるかもしれませんが、同じ内容でも自分には合っていないと思う人もいるからです。しかし、「転職サイト」の求人情報にはもちろん良い事しか開示されていません。歯科医師を募集しているのに、求職者にとって不利なことを求人情報に記載する歯科医院はありません。

その点、「転職エージェント」は悪い情報も知っています。悪い情報と言うのは語弊がありますが、その求職者には向いていない点ということです。その不向きな点も求職者に伝えた上で、採用が決まったのであれば、あとで「こんな医院だと思わなかった」という不平不満につながらないからです。

 

 

また先にお話したように、歯科医院側は採用した段階で「転職エージェント」に紹介手数料を支払う事になります。紹介手数料を支払ってでも採用して良いか、慎重に吟味した上で採用をしているので、歯科医院も大切にしてくれるという事です。

その証拠に、「転職サイト」から面接に来た求職者の場合、「少し気になる点はあるけど、とりあえず採用してみよう。数ヶ月様子を見て、うちの医院に合わなければ辞めてもらえばいい。」といった様子伺いの採用になる場合もあります。だからエージェントを通すことなく採用になった場合、離職率が高くなるのです。

 

「転職エージェント」経由であれば求職者も医院の事をしっかり理解した上で入職しますし、医院側も、しっかりと考えた上で採用をしていますので、転職率が低いというわけです。

 

勧めたい歯科医院をゴリ押しされそう！

「転職エージェント」って、求職者の希望よりもエージェントサイドが勧めたい歯科医院をゴリ押ししてくるのでは？と間違ったイメージをお持ちの方もおられるようです。

確かにお金を頂くのは歯科医院の方なので、勧めたい歯科医院を求職者に押し付けてくると思われているのかもしれませんが、それほど簡単なものではありません、もしゴリ押しをしたとしても、求職者の先生の方が断られるでしょうし、万が一入職まで持って行けたとしても退職になる可能性が高くなります。そうなった場合には紹介手数料の返金という結果にもなります。またそれ以上に、信頼関係が壊れてしまいます。

「転職エージェント」にとって信頼関係が何よりも重要です。求職者との信頼・歯科医院との信頼を大切にしていますので、エージェント都合で動くことはありません。

 

歯科医院は紹介手数料を払いたくないのでは？

「転職エージェント」経由で入職すると、歯科医院が嫌がるので採用されにくいと思われている人もいるようですが、実は高い手数料を払ってでも「転職エージェント」を利用するメリットが大きい事を実感している歯科医院が多くあります。

それは、自分の歯科医院の採用基準に合った求職者だけをフィルタリングして紹介してくれるからです。

このような「非公開求人」というのもたくさんあります。「非公開求人」が出来るのは「転職エージェント」だからです。

歯科医院の院長が「転職エージェント」に「あなたが良いという人であれば、採用します」と言われる場合もあります。そこまで信頼関係が出来ているのです。紹介手数料を払いたくないという歯科医院が多いという思い込みは捨てた方が良いです。

逆に自分で応募したら「今は求人をしていない」と言われたけれど、「転職エージェント」を通したら面接してもらえることになったという場合もたくさんあります。

 

「転職エージェント」だけが知る「裏スペック」

「転職エージェント」だけが知る「裏スペック」というものがあります。例えば、「30代男性歯科医師のみ」とか「女性歯科医師のみ」とか・・・他にも記載出来ないことがたくさんあります。

求人情報には性別や年齢を指定することが出来ませんので「転職サイト」ではわからないことがたくさんあります。この裏スペックこそが「転職エージェント」経由だと採用率が高くなる要因と言えます。

 

「転職サイト」を見て自分で求職活動をしたのちに、「転職エージェント」を利用される求職者の方が多くおられます。これまでどこの医院に面接に行かれたのかをお伺いすると、なるほど、不採用だった理由がよくわかります。先にエージェント経由で来て下されば、そこの歯科医院が希望する人と、貴方がマッチしていないことをお伝えできたのにと思う事がよくあります。

 

 

希望と違う求人内容の歯科医院を紹介される！

企業の質やコンサルタントの経験にばらつきがあるのが、「転職エージェント」を利用する際のネックポイントであることは確かです。コンサルタントの経験や歯科医院との信頼関係がどれだけあるか、そもそも求職者と歯科医院のマッチングを真剣に考えているかによって大きく左右されます。

希望していない求人内容の医院を紹介されたり、一般的な事しか情報を教えてくれない場合は、どうしてこの医院を自分に紹介するのか確認して見ると良いでしょう。あまり何も考えず、自宅から近いといった理由だけで紹介してくるようなエージェントであれば、違うエージェントに変える方が良いかもしれません。

 

転職エージェントを上手に活用するには

「転職エージェント」と面談をして、本心や状況をしっかり伝えることが一番のポイントです。

 

そのあたりをしっかり話すからこそ、信頼関係も出来て、良い職場を紹介してもらえるのです。せっかく「転職エージェント」を利用するのであれば、最大限に活用して、良い職場を見つけて下さい。

「歯科の転職エージェント」についてQ＆A

まとめ

「転職エージェント」のすべてを教えちゃいました。もっとドロドロしたものが出てくるかと思いましたか？意外にまじめにしっかりやっていることをご理解頂けましたでしょうか？　「転職エージェント」の存在を知らなかった方も、知っていたけどちょっと胡散臭いと思っていた方も、是非「転職エージェント」を活用して、自分にピッタリの転職先を見つけて下さい。