
ここでは歯科医師が転職活動を成功させるためのポイントを解説します。「何度も転職に失敗する」「転職活動に時間をかけすぎる」「希望の歯科医院から不採用と言われた」など痛い思いをしたという方は是非、何が良くなかったのかを確認して、次こそは希望にあった転職をして下さい。
目次
履歴書や職務経歴書の書き方
面接に持っていく履歴書や職務経歴書は準備しましたか? 再度確認して下さい。

・履歴書に適した写真を貼っていますか?
・「入学・卒業」「入職・退職」の順番でわかりやすく記載していますか?
・歯科医師免許取得年月はちゃんと記載していますか?
・自宅から面接を受ける歯科医院までの所要時間を記載していますか?
・志望の動機や自分のアピールポイントをしっかり記載しましたか?
ただ単に履歴書を提出するだけだと思わないで下さい。空白だらけの履歴書ではなく、細部に渡ってきっちり書き込まれているか確認して下さい。
・未記入の空白が一杯の履歴書はNGです
・学歴・職歴の年月にズレが出ていないか注意して下さい
・小さい文字で書き込みすぎて、読みにくくなっていませんか?
・希望欄に、自分の要望ばかり記載していませんか、どうしても譲れない内容だ
けを記載しましょう
・自己満足な履歴書になっていませんか?相手が必要としている情報のみを記載
しましょう
履歴書は、見る人が見てわかりやすいように書くことがポイントです。ひいてはそれは「人の事を考えられる人」という評価につながります。小さすぎて簡単には読めないような文字やびっしり書き込まれたもの、面接とは関係のないような自分の経歴を誇示するようなことを記載している人は「自己満足で人の事を考えない人」と思われる可能性があります。
1枚の履歴書には、性格が表れます。
・職務欄に記載された歯科医院について地域やチェア数など簡単な情報を書き加
えてみてはいかがでしょうか? チェア数が分かればこれまで勤務していた歯
科医院の規模感が伝わります
・面接する医院の情報を取集し、それに結び付けて志望の動機や自分のアピール
をすると高評価に繋がります
自分の情報やこれまでの経歴を伝えるためだけの履歴書ではなく、履歴書だけであなたの印象をアップさせることも、高評価に繋げることもできます。

面接の準備
服装
「人は見た目が9割」と言われますが、面接に行った際の挨拶の段階で面接の合否の結果は80~90%決定していると思って頂いて間違いないと思います。
「生きざまが顔に出る」とよく言われますが、成長段階の子供ではありませんので、ある程度その人の生き様や性格は顔や姿勢・動き方に現れています。また、面接にはリクルートスーツもしくはそれに準ずる服装というのは「常識」です。その基本が出来ていない場合は、「常識のない人」と思われます。
・リクルートスーツ又はそれに準ずる服装をしていますか?
・服装に汚れはありませんか?
・スーツにあった靴をはいていますか?
・シャツがだらしなく出ていませんか?
・足を擦りながらダラダラ歩いていませんか? キビキビ動いてますか?
服装に関しては、新卒の方はたいていリクルートスーツを着用されています。経験を積んだベテランの人ほどカジュアルな服装の方が多いので、要注意です!
驚くほどカジュアルな服装で面接に来られた矯正の先生がおられました。結果は「不採用」でした。
「あんな格好で面接に来る人が、金額の高い矯正治療の患者を取れるとは思えない」と院長は言われました。
後日、ビシッと高級そうなスーツ姿で面接に来られたベテランの先生がおられました。お給料の希望額もかなり高いものでしたが、一発「採用」でした。

面接の受け答え
面接時の受け答えは、どれだけ下準備をしたかで左右されます。何も下準備をせずに面接に来た人は、質問に頭がついていけず、しどろもどろになってしまいます。

面接を受ける歯科医院についてしっかりした下調べをしましょう。ホームページを見て、ここの歯科医院はどういうところを大切にしているのかなどを調べ、自分がその歯科医院でどういう力を発揮できるのかを頭で整理して面接に挑みましょう。
「うちの歯科医院に応募されたきっかけを教えて下さい」
「これまで勤務してきた歯科医院の場所とチェア数を教えて下さい」
「この歯科医院を退職した理由を教えて下さい」
「どういった歯科医師になりたいと思っていますか」
このような質問は、必ずされると思って、ある程度答えを用意しておきましょう。そうすれば、自信をもって受け答えすることができ、好印象に繋がります。


求人情報の見極め方
求人情報やホームページで医院を見極めるのは大変難しいと思います。どこの医院にも良い面・悪い面があるのですが、求人情報やホームページには良い面しか記載していません。
また、労働者の権利として守られている内容が一定基準ありますし、実際求人情報として記載されている内容はどの医院もさほど違いがありません。
そのため、最近では「条件が悪すぎるので退職します」というような退職理由はほとんどないように思います。
それよりも人間関係であったり、医院の雰囲気が自分に合わないという退職理由の方が多いのではないでしょうか。ではそのあたりをどうやって見極めるかですが、これまた大変難しいことです。
医院のインスタグラムを見てみよう

一つの手段として、医院のインスタグラムを見るというのも良いと思います。医院にもよりますが、結構頻繁に医院の情報をアップしているところもあります。例えば、
「医院で食事会をしました!」
「医院でボーリング大会をしました!」
「スタッフの誕生日をお祝いしました!」
といった内容が多くアップされていたら、この医院はそういう行事が多いのだなとわかります。また、
「ドクターがセミナーに行ってきました」
「衛生士が○○講座を修了しました」
といった内容が多くアップされていたら、結構勉強熱心でセミナーとかによく行く医院だなと理解してよいのではないでしょうか。
求人情報のフリーワードの箇所を見てみよう
求人情報の定型項目のところは、あまり参考にならないと思って下さい。例えば、「有給休暇 有・無」と記載されているでしょうが、有に丸がついていて、極めて当たり前です。
しかし、フリーワードのところで、「有休消化100%」と記載されていれば、結構その部分は自信を持ってアピールしているのだろうと理解できます。実際あまり有給休暇を取得できない状況であれば、あえてフリーワードの欄に「有休消化100%」とはアピールしないからです。小さな手口ではありますが、嘘を記載すれば、「詐欺」になります。しかし、その部分に触れなければ「詐欺」にはなりません。なので、有給休暇がなかなかとりづらく、ほとんどスタッフは取れないという状況であったとしたら、あえて「有休消化100%」とは記載しないと考えられます。
また、「新卒ドクター大歓迎」「マニュアル完備」「丁寧に指導します」などの記載があれば、比較的若く経験の浅いドクターを募集することに力を入れている医院だと思って間違いないでしょう。新卒より、経験者をメインに募集している医院では、そういった一文を敢えて入れないからです。
逆に、経験者を募集している医院では、「お給料アップ」「歩合あり」「自費学べます!」といった一文を入れるはずです。
こういった内容からも、医院の求人に対する希望が分かるので、それが自分に合致しているかを見極めましょう。

医院のしぼりこみ
面接は3件くらいがベストではないでしょうか。すべてが完璧に「良い」という医院はありません。良い面もあれば悪い面もあります。完璧を求めて、多数の医院を見学・面接しても結局は一長一短でわからなくなったというのが多くの人の意見です。とはいえ、医院見学・面接1件だけで決めてしまうのもお勧めしません。3医院くらいの面接を受けて、自分が一番居心地のよかった医院を選ばれることをお勧めします。
また、片っ端から手当たり次第見学に行かれる方もおられますが、あまりお勧めしません。転職の際に、「以前行ったことがあるので行けません。」と言われることがあります。3年前の転職の際にはA歯科医院は求職者にマッチしなかったけど、3年間経験を積んだ今回の転職ではA歯科医院はマッチするはずということも良くあります。それなのに、3年前に片っ端から医院と連絡を取ってしまったばかりに土俵に立つことすらできないのは大変勿体ない話です。
今、一番希望にマッチしている歯科医院を厳選して3医院だけ面接・見学されるのが一番ではないでしょうか。
【転職のポイント】Q&A
面接は、挨拶の段階で合否が決まることが多いと言われています。
面接先の歯科医院のリサーチを行い、受け答えの練習をして、自信を持って挑むことが必要です。
医院の行事やスタッフの活動など、職場の雰囲気をリアルに知ることができるためです。
多数の医院を見ても混乱するため、3件くらいに絞り込むことで適切な選択ができるからです。
履歴書の内容、面接準備、服装などをしっかり整え、短期間で転職先を絞り込むことが大切です。
まとめ
如何でしたか? 転職先を決めるのにはあまり時間をかけることなく、気になる歯科医院をまずは3件絞り込みましょう。あとは、医院の内容をしっかりリサーチ、履歴書はしっかり記載、そして、当日の服装も清潔感のあるスーツを準備しましょう。これで「採用」間違いなしでしょう。

