採用の際に歯科医院が求めているものは何か知ってますか? ズバリ「人間性」です。でも「人間性」と一言で言われても、どういうものかわからないですよね。面接の際にどういった部分をチェックされているのかわかれば、「採用」の確率は高くなるかもしれません。
コミュニケーション
求人者である歯科医院が求める第一は「コミュニケーション能力」です。どんなに治療スキルが高くても、高学歴でも、コミュニケーションが苦手な方は「不採用」になる可能性が高いと言えるでしょう。
歯科医師は治療はもちろんですが、患者様にわかりやすく、丁寧に説明することが大変重要です。そして、患者さんに信頼してもらえるような対応が出来る方でないと、医院のクレームに繋がってしまうため、歯科医院側はこの点を慎重に判断しています。
声が小さく、何を喋っているのかわからない。
ダラダラと話すものの要領がつかめず、説明の内容がわからない。
自信なさそうな話し方で、この先生にお願いして大丈夫か不安になる。
質問したら馬鹿にしたような対応をされる。
こういった対応は、すぐにクレーム対象になり、医院の評判に繋がります。患者さんには勤務医だから、経験の浅いドクターだからといったことは全く関係ありません。医院経営を揺るがすような問題に発展しかねない問題です。
そのため面接での対応が重要となります。面接でダラダラと要領を得ない受け答えをしていた方が、患者さんを前にテキパキわかりやすく説明されるとは考えられません。
協調性・謙虚さ
「協調性」も大きなポイントです。昔の歯科医院では、「歯科医師」と「その他の職種」といった暗黙の区別(差別)がありましたが、最近ではそういった職種の優劣をつけないようにしようと考えている歯科医院が増えています。
「歯科医師」「歯科衛生士」「歯科助手」「歯科技工士」それぞれが自分の仕事をするという尊重型になっており、その上でのチームワークが重要となります。「自分は歯科医師だから偉い」といった考え方をする人は「採用」にはならないでしょう。
また、求職者の面接・見学後に、女性スタッフたちの感想を聞く歯科医院も増えています。一緒に働く仲間がどのように感じたか?一緒に働いていけるかをみんなで考えるという場合も多いので、ドクター同士はもちろんですが、女性スタッフとの協調性も求められている事を理解しましょう。
権利主張型
「権利主張型」の人は嫌われる傾向にあります。先ほどの「協調性」と関連する部分もありますが自分の「労働者」としての立場を主張するばかりに、周りと協力してやっていく事に欠け、和を乱すと判断されるようです。
では、どういった言動が「権利主張型」と思われるかということですが、例えば面接の際に「有給休暇の有無や日数を聞く」「勉強会の有無や、勉強会を行う時間帯を聞く」などの質問が多いと「権利主張型」と思われやすいようです。
働くにあたってちゃんと確認しておきたいところだとは思いますが、面接時に「何か質問はありますか?」と聞かれた際に、治療の内容や、患者さんの状況などを質問するよりも先にこういった質問をすることはお勧めしません。場の雰囲気を見て、その場で質問することが良くないと思われたら、後日に質問を見送るなどしましょう。
医院が求める「人間性」
以上の事を踏まえて、医院が求める「人間性」をまとめておきましょう。
・ 明るい性格
・ 患者さんに優しく、わかりやすい説明が出来る人
・ 勤務医、女性スタッフと仲良く出来る人
・ 医院の和を乱すことなく、協調性のある人
・ 謙虚な人
・ 常識をわきまえた人
以上のような人であれば、スキルが未熟でも医院は採用したいと思っています。逆に言えば、どんなに治療スキルが高くても、売上を上げる人だとしても以上の項目で何かが欠けている人は「不採用」になるということです。
歯科医院が求人に求めるものは?Q&A
「人間性」が求められます。スキルよりも人間性を重視する傾向があります。
患者さんへの説明や信頼関係構築に重要なため、コミュニケーション能力が不足していると医院の評判に悪影響を与えるからです。
声が小さく聞き取りづらい、要領を得ない話し方、自信がなさそうな話し方、質問に対して馬鹿にするような対応などが挙げられます。
明るい性格、患者に優しく説明できる能力、チームと協調できる性格、謙虚さや常識を持っていることが求められます。
協力や和を乱し、チームの調和を乱すためです。
まとめ
医院が本当に求めている人がどのような人か理解頂けましたでしょうか?もし何度面接を受けても「不採用」になるとか、勤務している医院と何かギクシャクしていると思っている人は、一度ご自身がどのように思われているかを考えてみるといいでしょう。